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Windows 95/98/Me/NT/2000/XP における TeX システムのインストール
DVIwareとしてのdviout, dvioutにおけるトラブル, dvioutでのプレゼンテーション
Windows95/98/Me/NT/2000/XP における
日本語TeX のインストールのチェック
November 5, 2002
誤りや補足すべき点があればお知らせ下さい --> ftp-admin@akagi.ms.u-tokyo.ac.jp
日本語TeXのパッケージのインストールが正しく行われているかどうかのチェック、あるいは、インストールやパッケージの変更後、うまくTeXが動作しない場合の問題点の見つけ方に関して記します。
TeXを使うためのユーザ・インタフェース(たとえば、WinShell, GuiShell やエディタのマクロ --- 秀丸のTeXMACなど ---)がうまく動作しないときななども含みます。
TeXのシステムは、インタネットからダウンロードしてインストールする(たとえば、角藤氏によるパッケージについてのTeXのインストール手順 参照) ことや、(乙部氏、奥村氏、アスキー出版局などによって書かれた)TeXに関する本に付属の CD-ROM からインストールすることができます。
---
次の手順で、簡単なTeXのファイルからdviファイルを作成し、
それが previewer (dviout)で表示できるかどうかテストします。
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1. ここ をマウスの右ボタンでクリックし、testtex.bat を適当なフォルダに保存します。
2. 保存したフォルダの中にある testtex.bat を実行します。
アクセサリの中のMS-DOSプロンプト あるいは コマンド プロンプト を起動し、cd コマンドなどを使って保存したフォルダへ移動して testtex.bat を実行します。
あるいは、デスクトップの マイコンピュータ、またはデスクトップのスタートからたどれるアクセサリの中のエクスプローラ を起動してそのフォルダに移動し、testtex.bat のアイコンをダブルクリックします。
あるいは、たとえば、そのフォルダ名が c:\tmp であったなら、デスクトップの スタート → ファイル名を指定して実行 を選んで、c:\tmp\testtex と入力して [Enter] キーを押します。
3. testtex.bat 実行中の画面表示に注意しましょう。
testtex.bat を実行すると、何度か画面が止まるので、[Enter] キーを押して進行させます。
このとき、画面にエラーらしいメッセージが出ないかどうか、注意しましょう。
エラーが表示された場合は、ここを参照してください。
4. testtex.dvi と testtexj.dvi を dviout で表示します。
testtex.bat の存在するフォルダーに testtex.dvi と testtexj.dvi という2つのファイルが出来ていることを確かめて、
これらが dviout で正しく表示されることをチェックします。
dviファイルと dviout との関連づけが設定してあれば、testtex.dvi や testtexj.dvi のアイコン
のダブルクリックで dviout が起動されて、それらが表示されます。
dviout を起動して、メニューバーの File → Open からこれらの dvi ファイルを選んで表示することもできます。
dviファイル作成中にエラーが生じなくて、dviout での表示でエラーが生じるときは、dviout のパッケージに付属の test_a4x.dvi が正し表示できるかどうかチェックし、さらに dvioutにおけるトラブルを参照してください。
5. testtex.txt をチェックします。
testtex.bat のあるフォルダーに生成された testtex.txt を、メモ帳 などのエディタで開いてみます。
これらの環境変数の設定や削除に関しては、たとえば @nifty の TeXフォーラムの
Windows用のTeXのインストール などをご覧ください。
さらに、Windows NT/2000/XP の場合は、\autoexec.bat での設定も合わせて可能なので、
こちらにも注意が必要です。
5.2. その他の環境変数のチェック
- TEMP= やTMP= の右辺の文字列に、和文文字が入っていないこと、文字の間に空白が混ざっていないことを確かめます。
また、右辺の文字列で指定されたフォルダが存在して書き込み可能になっていることを確かめます。
- Ghostscript を使う場合は、GS_LIB= の右辺が、正しく定義されていることを確かめます。
設定方法については @nifty TEXフォーラムのTeXインストールガイド などを参照してください
以上のテストで問題なければ、TeXのインストールにおいて基本的な設定が正しく出来ている可能性が高く、ここでのチェックは終わりです。
テストのために作成された全てのファイル(testtex.bat, testtex.txt, testtex,tex,
testtex.dvi, testtex.log, testtex.aux, testtexj.tex, testtexj.dvi, testtexj.log,
testtexj.log)を消すには、たとえばコマンド・プロンプトから以下のように入力します。
del testtex*.*
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エラーメッセージ
以下に対応するメッセージがあれば、それをクリックしてください。
コマンドまたはファイル名が違います
'latex' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
'platex' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
Cannot find cmr10.mf.
Failed to find cnffile fmtutil.cnf.
I can't find the format file `latex.fmt'!
! LaTeX Error: File `article.cls' not found.
I can't find the format file `platex.fmt'!
! LaTeX Error: File `jarticle.cls' not found.
Fatal format file error; I'm stymied
注意:gswin32c にはパスが通っていなくても問題ないことが多いので、
----- Check the existence of gswin32c -----
で、コマンドが認識されなくても、エラーではありません。
gswin32c でなくて、mktextfm や kpsewhich で同様なことが起こる場合は、mktextfm.exe や kpsewhich.exe が存在しないか、それらに PATH が設定されていないことが原因です。角藤氏のパッケージでこのようなことが起きたならば、次の項と同様なエラーですので、次の項を参照してください。
A. コマンドが認識されず、latex や platex が起動しない
latex.exe および platex.exe がどこに存在するか、デスクトップから スタート → 検索 によって検索します。
A.1. latex.exe および platex.exe が見つかった
以前使っていたものの残骸などでなく、正しくインストールされたものが見つかった場合、そこにPATHが設定されていないことがエラーの原因です。
インストールの説明書きを読んで(たとえば、@nifty TEXフォーラムのTeXインストールガイド)環境変数 PATH を設定してください。
A.2. latex.exe あるいは platex.exe が見つからなかった
TeX のシステムのインストール(=展開)に失敗しています。
インストールの説明書き(たとえば、@nifty TEXフォーラムのTeXインストールガイド)を読んで、再度インストールしてください。以下のような原因が考えられます。
- 説明通りにインストールしていなかった
- インターネットからダウンロードし忘れたパッケージがあった
- インターネットからダウンロードするときに使ったプログラムに問題があった(たとえば、iria などのプログラムを使ってダウンロードすると、ファイル名が変更されたり、内容が変更されてダウンロードされることがあります)。
- CD-ROM などに入っているパッケージを、インストーラを使ってインストールした場合、ハード的な問題やインストーラの不具合などが原因で、インストールに失敗することがあります。
このようなとき、手動でインストールするとうまくいくことがあります。
それぞれのパッケージのサポートページ(最新情報を得るには、インターネット上がよい)
をご覧下さい。
B.
Failed to find cnffile fmtutil.cnf.
! LaTeX Error: File `article.cls' not found.
! LaTeX Error: File `jarticle.cls' not found.
Cannot find cmr10.mf.
I can't find the format file `latex.fmt'!
I can't find the format file `platex.fmt'!
見つからないと言われたファイル fmtutil.cnf あるいは article.cls あるいは
jarticle.cls などの存在をチェックし、結果に応じて、
次項の「存在しなかった場合は、...」、あるいは「存在した場合は、...」以下を参照。
C. Fatal format file error; I'm stymied
TeX が、LaTeX や pLaTeX のフォーマットファイルを見つけることが出来ない、あるいは、それらが正しい版のものでない、などの理由によってエラーが生じたことを意味しています。
次のようなチェックをしましょう
latex.fmt や platex.fmt が存在するかどうか、デスクトップから スタート → 検索 によって探します。
インストールし直します。
存在した場合は、プログラムから正しく使われるよう設定します。
特に、2箇所に同じ名前のものが存在した場合は、注意が必要です。
環境変数 TEXMFMAIN, TEXMFCNF, TEXMF の設定をチェックしましょう。
これらの設定が正しくないと、正しいフォーマットファイルなどを見つけることが出来ず、このようなエラーが起こることがあります。
角藤氏のパッケージでWeb2C 7.3.7 またはそれ以降の場合は、これら3つの環境変数を全て未定義にすれば、正しい場所にあるものが使われます。
環境変数 TEXMFMAIN と TEXMF の両方が定義されている場合は、不要なものを未定義にしてください。
環境変数 TEXMFMAIN を使うのがより新しいやりかたで、パッケージを新しくして、古い環境変数 TEXMF がそのまま残っていたためエラーになった、というケースが多々あります。
これらの環境変数の設定値は testtex.txt に書かれています。
latex.fmt や platex.fmt が壊れている場合や正しくない版の場合、あるいは存在しない場合、角藤氏のパッケージでは、コマンド(MS-DOS)プロンプトから
fmtutil --byfmt platex
とすると、platex.fmt が作成されます。
latex.fmt についても同様です。
なお、このコマンドを実行したとき
Failed to find file ....
などというエラーが出る場合は、環境変数の設定がおかしいか、インストールが不完全かのどちらかが原因と思われます。
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以上です。 ftp-admin@akagi.ms.u-tokyo.ac.jp